不安の反動

ユイグ:現代人においては、神経系統およびその背後にある精神の働きは、非常に乱されています。それは、とくに、規模が大きくなり有害性を増しているこうした都市地域においてそうです。こうした前例のない、しかもますます重要度を増している事態を理解するためには、最近よくみられる科学的専門用語のような言葉を新語として使わなければならなくなったのです。
 その第一が”攻撃(アグレッション)”という語で、これは私たちを取り巻いているものによって休みなく私たちに加えられる攪乱作用を一般的にさしていいます。第二は”ストレス”ということばで、これは、こうして私たちの器官が脅かされていることに対しての防御のために起こる唐突な反抗をさしています。私たちの身体と、なかんずく神経系統が絶えまなく圧迫されているとき、それに対して起こる”不安の反動”を特徴的にあらわすのにこの語を一九三六年に使い出したのは、カナダの生理学者セリエでした。
 不安の反動によって、身体と、とくになによりも神経系統は絶えまなく支配されています。そのため自律神経系が乱され、動悸が早くなり、体温が上昇し、血圧が上がります。そしてまた、化学的不均衡によって、血液、尿、ブドウ糖や窒素有機物の濃度に影響があらわれるのです。・・・・これらの絶えまない不安と、それに対応しようとする抑制の努力は、障害が働いているあいだますます高まっていき、さらには、器官の損傷と、いずれにしても、気性のと心理現象の変化をもたらすのです。

『池田大作全集』第5巻 闇は暁を求めて
池田大作 ルネ・ユイグ
聖教新聞社

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