
基本的には、人間の行う努力は、常に修正されていくべきであり、それによって、私たちの人生は、より安全で、平和で、知的なのもとなる。その考え方を受け入れること自体が、究極的には一つの指導理念になるのではないか、と。
ガルブレイス博士は、人間はイデオロギーにとらわれてしまうと、現実から目をそらし、思考から逃避して理論の鋳型にはめて物事を判断するようになることを危惧していた。
伸一も、イデオロギーや理論といった、あらかじめ定められた外的な規範に、自らの判断を預けてしまうことには反対であった。それが人間の精神を縛るという本末転倒に陥りかねないからである。
『新・人間革命』第29巻
池田大作著
聖教新聞社
この記事へのコメント