自身の力で転換する以外にない

池田:仏教の経典には、自殺や安楽死のついての明確な教えはないようです。したがって、それらを認めるかどうかは、仏教の道理のうえから類推的に考える以外にないわけです。その場合、仏教は、過去・現在・未来の三世にわたる生命の連続を前提とし、それにしたがって人間のもつ宿業もまた連続していくものと考えます。苦しみは死によって終わるのではなく、苦しみの業として死後も続いていくとするのです。この業そのものは、その人自身の力で転換する以外にありません。このように考えれば、仏教には、安楽死を正当化する根拠は何もありません。また、自殺についても、生命は宝器であるという理由から、認めることはできません。
296p

『池田大作全集』第3巻
二十一世紀への対話
アーノルド・トインビー
池田大作
聖教新聞社

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