私どもは、連続、区分、部分、分子として生活を営んでいる。同時に人間の中には全体の精神、つまり、賢明な沈黙、すなわちあらゆる部分、あらゆる分子が平等の関係を持っている普遍的美、すなわち永遠の「一」が流れているのである。私どもはこの深い力の中に住み、そのすべての恵みに私どもは近づき得るのであるが、それは単に、いかなる時も円満具足であるばかりでなく、見る行為とみられる物、見る人と見られる光景、主体と対象とは一体である。私どもは世界を太陽、月、動物、木というふうに個々別々に眺めているけれどもこれらがその輝く一部分をなしているところの全体が神である。
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『精神について』エマソン名著選
日本教文社
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