肉体的年齢より若々しい頭脳を持つ人
かつて「朝日新聞」(1984年2月22日付け)で、「ニューヨーク・タイムズ」の・・・。
アメリカの国立老化研究所の実施した調査によると、二十一歳から八十三歳までの男性の脳を断層撮影してみると、健康な老人の脳は、新陳代謝測定値では若者の脳と同じように活動的であることが発見された。また、デンバー大学のホーン教授によれば、物事の判断・洞察力をつかさどっている「結晶型知能」と呼ばれている機能は、青年・壮年よりも老人のほうが明らかに優秀な場合がある、という。
さらに、老人医学の権威シェイ博士は「一部の精神能力は六十歳代で衰えをみせ、多くの人は八十歳代までに明白に衰えるが、社会生活に参加している老人の場合、精神能力は変わらないばかりか、進歩する場合もある」と指摘する。その半面、自分の生活に閉じこもる老人は、確実に衰えることになる、という。
わが国で行われてきた、加齢現象に関する発達心理学の最近の研究成果でも”知的機能などは加齢にともなって徐々に衰えるばかりとはかぎらない。その間に変化もあり、むしろ発達する方面もある”事実が見いだされてきたと聞く。しかも、年齢が高くなるにつれて”個人差”はより拡大していくことも明らかにされてきている。こうした研究はまだ緒に就いたばかりであるが、「長老」とか「大御所」といわれる年配の方々が、いざという時に、急所、急所に値千金の決断を下すのもうなずけることである。
もちろん、生理的な老化現象は何人も避けられない。医学的にみると、肉体的な成長のピークは二十五歳前後といわれるし、記憶力や学習能力に関しても四、五十代の坂を越えれば、その衰えが顕著になってくるとされる。しかし、社会のなかで創造的、意欲的に活動を続けている人の頭脳は、肉体的年齢よりはるかに若々しいこともまた確かな事実である。
586p
『池田大作全集』第119巻
私の人間学
聖教新聞社
アメリカの国立老化研究所の実施した調査によると、二十一歳から八十三歳までの男性の脳を断層撮影してみると、健康な老人の脳は、新陳代謝測定値では若者の脳と同じように活動的であることが発見された。また、デンバー大学のホーン教授によれば、物事の判断・洞察力をつかさどっている「結晶型知能」と呼ばれている機能は、青年・壮年よりも老人のほうが明らかに優秀な場合がある、という。
さらに、老人医学の権威シェイ博士は「一部の精神能力は六十歳代で衰えをみせ、多くの人は八十歳代までに明白に衰えるが、社会生活に参加している老人の場合、精神能力は変わらないばかりか、進歩する場合もある」と指摘する。その半面、自分の生活に閉じこもる老人は、確実に衰えることになる、という。
わが国で行われてきた、加齢現象に関する発達心理学の最近の研究成果でも”知的機能などは加齢にともなって徐々に衰えるばかりとはかぎらない。その間に変化もあり、むしろ発達する方面もある”事実が見いだされてきたと聞く。しかも、年齢が高くなるにつれて”個人差”はより拡大していくことも明らかにされてきている。こうした研究はまだ緒に就いたばかりであるが、「長老」とか「大御所」といわれる年配の方々が、いざという時に、急所、急所に値千金の決断を下すのもうなずけることである。
もちろん、生理的な老化現象は何人も避けられない。医学的にみると、肉体的な成長のピークは二十五歳前後といわれるし、記憶力や学習能力に関しても四、五十代の坂を越えれば、その衰えが顕著になってくるとされる。しかし、社会のなかで創造的、意欲的に活動を続けている人の頭脳は、肉体的年齢よりはるかに若々しいこともまた確かな事実である。
586p
『池田大作全集』第119巻
私の人間学
聖教新聞社
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