ハード・パワーからソフト・パワーへ

シドニー大学のクレーマー総長から伸一に、名誉学位記が手渡された。
謝辞に立った彼は、「帝国主義の吹き荒れる時代のなかで、牧口会長は、いち早く、『地球的相互依存性』への自覚を促し、そして、他のために貢献し、自他共に栄えていくという『人類共生の哲学』を訴えたのです。
さらに、人類は、『軍事』や『政治』や『経済』の次元で、他を圧しようとするハード・パワーの段階を終え、『人道』を新たな指標として、文化、精神性、人格というソフト・パワーによって、切磋琢磨していくことを強く提唱したのであります。
伸一は、二十一世紀は、人道をもとに、思いやりをもって、自他ともに栄える人類共生の時代であらねばならないと展望していた。
『新・人間革命』第30巻下
池田大作著
聖教新聞社
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