膝の水を治す為に最も大事なこと

膝が痛く、治療室までようやくたどり着く。困ったことに診療室は二階。痛みをこらえ、やっとの思いで診察台にたどり着く。

60代後半の男性が、膝の水の治療に来られた。注射による処置に消極的になった為、マッサージを受けることにしたそうだ。今までの経過等を聞かせてもらい、触診を行う。
右膝に水がたまり膝が痛いそうだ。目で見ただけでも膨れているのがよくわかる。一般的には膝の上が腫れることが多いのだが、その箇所に加え膝の外側が異常なふくらみ。まるで水風船が付いているようにみえる。さらに、膝裏も腫れていたので、相当な苦痛であったにちがいない。

膝に水がたまる原因として考えられるのは、太ももの筋肉が硬くなったこと。膝の水とは、リンパ液のことで、リンパ循環が悪化することで、関節に溜まるようになる。この男性の太ももの硬さは半端でない。私の頭にはカツオ節がすぐに思い浮かんだ。筋肉の水分がなくなり硬縮しているかのような感じがしたからである。これでは循環などあり得ないはずだ。

治療を開始。まずは、大腿ニ頭筋をマッサージする。手のひら(とくに手のひらのつけ根)で、強くは擦らずに軽めに皿から脚の付け根に向かってマッサージ。「こんなにひどい脚、治せるのだろうか」と、全身震えるような不安にみたされる。いかし、「絶対に治さねば」と、決意。真剣に祈ることにした。マッサージの後に、コウケントーによる治療。
3001番と4008番で脚の裏と膝に15分ずつあてる。

何とか短時間で治したいとの強い希望により、毎日連続で治療させていただきました。2回目の治療後、やや腫れが引いていようだ。3回目、横向きでももの前・外側をを擦る。ひざの外側の腫れがひどいためだ。4回目、ふとももがだいぶ柔らかになっている。膝裏の腫れは、ほとんど良くなっている。脚のマッサージに加え、頸や背中等も擦る。水の治療とは直接の関係はないが、膝の痛みは上半身の緊張となって表れている。治療当初は、膝関節を曲げることができなったが、このころから”くの字”に膝が曲げられるようになる。大腿直筋がかたいと筋肉の伸縮が悪く曲げることが困難になる。正座ができない理由と同じこと。6回目、脚の動きがよくなり階段を降りるのが速くなっている。8回目、まだゆっくりであるが、脚を交互に階段を降りことができる。
かなり筋肉は柔らかくなったので、受診の間隔をあけることにする。定期的に治療を行い歩く努力をすることで完治できるはず。筋肉の収縮がリンパ吸収を促進するためである。筋肉が柔らかいほど動きが強く大きくなる。マッサージする理由はこのためだ。しかし、一度に吸収できる量には限りがあるので、徐々に治るのがこの病気の特徴です。完治できるにもかかわらず、途中でやめることがないようにして下さい。

今回の治療の最大の特徴は”毎日”です。マッサージによる治療は毎日、出来る限り継続できるかどうかが最大のポイント。本当に治るのかという不安をいかにして乗り越えられるかです。
しかし、毎日治療室に通うには、さまざまな困難があるはず。そのために、自宅で毎日マッサージをしましょう。時間はわずかでもかまいません。擦り方もとくに決まりはありません。自己流でかまわないので、確信を持って挑戦することです。

ノーマン・カズンズ氏は『人間の選択』の中で、「患者は自分の希望あるいは不安の方向に動く傾きがある。患者が強い自信と主治医に対する強い信頼の念を持っている場合には、陰気な敗北主義者である場合よりも、いい結果が生ずる傾向がある」と言われています。強い一念の祈りは、勇気と希望を湧き立たせることができます。祈りは不安を打ち消す最大の武器となるでしょう。
完治の報告を待っています。

 『人間の選択』 ノーマン・カズンズ著 松田 銑訳 角川選書

小野沢治療室(筋肉科)
筋肉医療技術研究所
 KIマッサージ
 コウケントー
町田市中町2-6-23
042-723-0897





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